2015年03月26日

事故

おれ自身は面識のない目上の爺様を車で駅にお送りする事になった。そんな難しい仕事じゃない。ふたつ返事で引き受けちった。

ただ送るだけ。簡単にして単純。
が、実際に助手席に乗ってもらい車を走らせて思った。会話が無い。そもそも話題がない。二人きりの空間で話題がないのはちとコレ気まずい。

考えろ、考えろ、考えろ。

街路樹のコブシの木が大ぶりな花をボトボト落していたのが目にはいった。

それを指さし 話しかけた。
『あの木コブシって木らしいですね』

爺『       ……。』

チラリ見やると目を閉じていた。
『花も大ぶりで立派ですね』

爺『       ……。』

勿論返事は    ない。


ブーーブーーッ   ブーーブーーッ ブーーブーーッ

胸ポケットの携帯が振るえる音が微かに漏れてきた。

爺『どうぞ 電話ですよ』

起きてんじゃん!とは、言わず 言えず…
『いえ、運転中ですし。や、実は恥ずかしながら免許の点数残り少ないってのもひとつあるんですよね』

すると神経質そうに
爺『違反  かね?』

『ええ。まぁ、勿論私の責任なんですけど、その時たまたま同乗者がシートベルトをしてなくて』


シューッ  カチャリ。


​​​迂闊だった。
不用意だった。
不心得だったぜーーーーい。

爺様ベルト締めてねーでやんの。
慌ててベルトしだしてやんの。

とは言えベルトしてないこと知った上のイジワル心ではないのだ 決して。爺様コレ事故だよ、出合頭の不運な事故だよと説明せねば。ベルトだけに。

『や、そのぉ なんと言うかスミマセン。まさか や、まさかっておかしいですよね。や、つまり そのぉ 申し訳ありませんでした』

爺『       ……。』


駅に着き改札までお見送りだと車を駐車場に入れようとすると  ここで結構  とロータリーの所で別れることになっちゃった…。

路肩に停めた車の運転席から爺様を見送った。
その後ろでコートを腕にひっかけ歩いていたお姉さんの頭にコブシの花がボトリと落ちた。

そこは爺様の頭にコブシのげんこつボトリだろ。と、思った。



さて、今日はトレーニングお休み。積極的休養ってヤツだ。昨日と一昨日と連チャンで8割で走ったからね。あまり力んでも怪我とか嫌だしまだまだ時間はたーぷりあるんだもーんだ。


posted by ごぼう at 00:10| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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